風薫る新緑の候、皆様方に於かれましては、ご健勝にてお過ごしの事と存じます。
さて、本日は「お墓参り」について書かせて頂きます。
昨今では法要はおろか、お墓も不要、お仏壇も不要、お位牌もいらない、と云う方々のお話しをちらほら耳に致します。考え方はそれぞれであり宗教によっても違いがあり自由です。強制する事ではございません。
しかしながら、誰にでも父母が居て、その父母にも両親がおりそのまた・・・と万人の方にご先祖様がいらっしゃいます。
正門の寺務所、西館管理事務所、一心殿などに「お墓参り」というプリントを置いております。ご来寺の際にはお立ち寄り頂きご一読頂ければ幸いです。
宗教・宗旨に関係なく「お墓参り」をするその心が、やがて子や孫に受け継がれ、ご縁となりご先祖様への感謝や敬う心を育てます。
現代人はそれぞれに忙しく中々ご家族揃って時間を作るのも難しいとは思いますが、定期的にお墓参りをする日本独特の慣習があります。仏教では法要やお命日、お彼岸やお盆など機会を見つけ、出来るだけ後の世代にその「心」を伝えていけたらと願っております。
合 掌